リスクを負ってでも完熟を待つ理由

廃棄になってしまうかもしれない。そのリスクを背負ってでも、私たち藤井農園が木の上で完熟を待ち続ける理由。それは、ただひとつです。

完熟いちじくを口にした瞬間、「本当に美味しい」と喜んでいただけること。それが、私たちにとって何よりの喜びであり、生きがいだからです。

経営的に見れば、早どりをしてロスを減らすほうが、合理的な選択かもしれません。それでも私たちが完熟にこだわり続けるのは、その先にある、お客様の笑顔を知っているからです。

これまで、直売所やイベントで、何度もこんな声をいただいてきました。

「いちじくって、実はそんなに好きじゃなかったんです」

そう話してくださっていた方が、私たちの完熟いちじくを口にした瞬間、表情がふっと変わる。「え、こんなに美味しいんですね」「いちじく、好きになりました」。そう笑顔で話してくださる瞬間を、私たちはこれまで、何度も目の前で見てきました。

その瞬間に立ち会えることが、私たちにとって、農業を続ける一番の原動力になっています。

完熟を待つということは、決して楽な選択ではありません。天候という、自分たちにはコントロールできないものと、毎日向き合い続けることでもあります。それでも、口にした方の「美味しい」という一言には、それだけの価値があると、私たちは信じています。

完熟前のいちじくが流通し続ける限り、「いちじくが苦手」という方は増え続けてしまいます。私たちはその流れを、少しでも変えたいと思っています。

いちじく嫌いを増やすのではなく、いちじく好きを増やしていくために。これからも、完熟にこだわり続けます。

藤井農園

リスクを背負う完熟いちじく農家の現状

木の上で完熟するまで待ついちじく。それは、農家にとって理想であると同時に、大きなリスクを背負うことでもあります。

いちじくは、完熟に近づくにつれて、果肉がどんどん柔らかくなっていきます。これは美味しさが増している証拠なのですが、同時に、非常に傷みやすくなるということでもあります。

私たち藤井農園では、毎日畑に出て、ひとつひとつの実の状態を確認しながら、収穫のタイミングを見極めています。「今日収穫するか、もう一日待つか」。この判断は、簡単なようでいて、実はとても難しいものです。

完熟いちじくの収穫は、真夜中から始まります。

深夜12時。辺りはまだ暗く、静まり返った畑の中で、ヘッドライトを頼りに一人で収穫を始めます。スタッフが合流するのは、早朝3時頃。それまでの3時間は、一人で黙々と実を摘み続けます。

なぜ、こんな時間から収穫するのか。理由は二つあります。

一つは、完熟のタイミングを逃さないためです。完熟いちじくは、その日の朝に出荷するために、夜のうちに収穫しておく必要があります。朝の収穫では、出荷までの時間が足りないのです。

もう一つは、夏の暑さを避けるためです。気温が上がった日中に収穫すると、デリケートな完熟の実が傷みやすくなります。気温が低い深夜から早朝にかけての時間帯に収穫することで、実への負担を最小限に抑えることができるのです。

深夜の畑に一人で立ち、黙々と実を摘み続ける。それは、決して楽な作業ではありません。それでも、翌朝お客様のもとへ届けるために、その日も畑に向かいます。

「あと一日待てば、もっと甘くなる」。そう判断して、木に実を残しておくことがあります。ですが、いちじくという果物は本当にデリケートです。その夜、もしゲリラ豪雨のような悪天候に見舞われてしまうと、残しておいた実のほとんどが傷んでしまい、商品として出荷できなくなってしまうのです。すべてが廃棄になってしまうことも、決して珍しいことではありません。

深夜に収穫を始めるその日も、空模様と天気予報を何度も確認しながら、「今夜は大丈夫か」と心の中で問いかけています。完熟を待つということは、天候というコントロールできないものと、毎晩向き合い続けることでもあるのです。

早どりをすれば、こうしたロスは大きく減らせます。収穫適期になったらすぐに収穫してしまえば、天候に左右されるリスクはぐっと小さくなります。農家として、ロスを避けたい、減らしたいと思うのは、ごく自然な心理です。むしろ、経営という観点から見れば、早どりは合理的な判断だとも言えるでしょう。深夜から収穫を始める必要もなく、スタッフへの負担も、ずっと少なくて済みます。

それでも私たち藤井農園は、木の上で完熟するまで待つことを選んでいます。

深夜12時に畑に立ち、暗闇の中でヘッドライトを頼りに実を摘む。天候に左右され、一晩ですべてが無駄になるリスクを承知の上で、それでも完熟を待つ。なぜそこまでするのか。次回は、その理由についてお話ししたいと思います。

藤井農園

いちじく農家の譲れない理想

木の上で完熟するまで待ついちじく。それは、いちじく農家にとって、いちばんの理想です。

ですが、皆さんが普段スーパーや直売所で目にするいちじくの多くは、実は「完熟前」の状態で収穫されたものだということを、ご存知でしょうか。

なぜ早どりをするのか

“いちじく農家の譲れない理想” の続きを読む

【30名限定】FujiMate 2026 メンバー募集開始!

いつも藤井農園を応援いただき、ありがとうございます。 今年もいよいよ、FujiMate 2026のメンバー募集をスタートいたします!

FujiMateとは?

FujiMateとは藤井農園の仲間という意味で、『私たちが丹精込めて育てた農産物を、一番美味しい時期に、確実にお届けする』をコンセプトに藤井農園のこだわり果物・野菜・加工品を3月から12月までの10ヶ月間、仲間である皆様に毎月お届けするサブスクリプションです。
FujiMateはただ農産物を届けるだけではなく、家族の団らん、食卓の豊かさ、コミュニケーションなども一緒にお届けしています。

“【30名限定】FujiMate 2026 メンバー募集開始!” の続きを読む

FujiMate2025アンケート結果~「野菜が届く」以上の価値を~

FujiMate 2025をご利用いただいた皆様、1年間本当にありがとうございました。 先日実施したアンケートでは、お忙しい中たくさんの声を届けていただき、心より感謝申し上げます。

集計の結果、満足度100%(回答者全員が「満足」以上)という評価をいただきました。生産者として、これほど嬉しいことはありません。

しかし、私たちが今回のアンケートで最も感動し、胸を熱くしたことは別にあります。 それは、皆様の「生活の変化」と、畑での「収穫体験」に対する熱い想いです。

今日は、皆様と一緒に作り上げた“FujiMateの価値”をご紹介しながら、FujiMate2026をさらに良いものにするための今後についてお話しさせてください。

“FujiMate2025アンケート結果~「野菜が届く」以上の価値を~” の続きを読む

【2025年いちじく予約受付のお知らせ】

農で笑顔と彩りを届ける藤井農園です。

羽曳野の夏、今年も藤井農園のいちじくが始まります。

いつも藤井農園を応援いただき、ありがとうございます。
今年もいちじくの季節がやってまいりました。

2025年の露地いちじくの予約受付を7月1日(月)正午よりスタートいたします。

今年は定番の2商品に加え、いちじく好きをうならせる**新商品「羽曳野バイオレット『完熟の向こう側』」**が登場します。

“【2025年いちじく予約受付のお知らせ】” の続きを読む

フルーツトマト予約販売開始のお知らせ

「農で笑顔と彩りを届ける」藤井農園です。

いよいよ、ハウスで育ててきたフルーツトマトが色づいてきました!
この景色を見ると、「ああ、今年もここまで来たなぁ」って、なんとも言えない嬉しさがこみ上げてきます。

実は昨年12月、強風でハウスのビニールが破れてしまうトラブルがありました。

“フルーツトマト予約販売開始のお知らせ” の続きを読む

FujiMate2025(フジメイト)募集のお知らせ

2023年よりスタートして大好評をいただいておりますサブスクリプションサービス『FujiMate(フジメイト)』を今年も販売いたします。 FujiMateとは藤井農園の仲間という意味で、藤井農園のこだわり果物・野菜・加工品を3月から12月までの10ヶ月間、仲間である皆様に毎月お届けするサブスクリプションです!

今年は20名様限定の募集となります。 私たちの仲間、FujiMateになってくれたプレミアムなお客様には、最優先で私たちが丹精を込めて育てた最高の状態の農産物をお届けします!

離れて暮らしているご家族に感謝を込めて、月に一度のサブスクギフトは喜ばれること間違いなし!

家族みんなで新鮮な野菜や果物を囲んでの毎月のプチ贅沢は会話も弾むのではないでしょうか?

FujiMateは様々なシーンで皆様に笑顔と彩りをお届けします。

“FujiMate2025(フジメイト)募集のお知らせ” の続きを読む

FujiMate2024のアンケート結果について

藤井農園のサブスクリプションサービス

『FujiMate(フジメイト)』とは藤井農園の仲間という意味で、藤井農園のこだわり果物・野菜・加工品を3月から12月までの10ヶ月間、仲間である皆様に毎月お届けするサービスです。

FujiMate2024では15名の方がメンバーになってくださり、2023年からの継続が7名、新規加入が8名でした。

お届けした商品は以下の10品目です。
3月:藤井農園のお米で作った本ミリン3本セット
4月:碓井豌豆2kg
5月:桃太郎トマト4kg(約24個)
6月:白トウモロコシ3kg(8本程度)
7月:いちじくビール3本
8月:いちじく(羽曳野バイオレット)1kg(9個or12個)
9月:いちじく(羽曳野バイオレット)1kg(9個or12個)
10月:新米5kg
11月:フルティカトマト1kg
12月:いちじくバター

全商品発送後にアンケートを実施したところ10名から回答を頂きました。(回答率67%)
以下にアンケート結果をまとめておりますので、ご確認ください。

“FujiMate2024のアンケート結果について” の続きを読む